この時期になると、至る所でヨモギが生えているのを目にします。
今では自分で取って家で利用する方は減ってしまったと思いますが
大昔から人々はヨモギの優れた生命力にあやかろうと、食べたり煎じて飲んだり、
現在に至るまで様々な用途で活用されてきました。
決してただの雑草ではないのです!
よもぎの利用法について詳しく見ていきましょう。
食用としての利用
よもぎは古代から食材としても利用されてきました。日本では、お菓子や料理の材料として
使用され、よもぎ餅やよもぎ団子などの伝統的な料理があります。また、中国や韓国などの
アジアの国々でも、よもぎを料理に取り入れる習慣があります。
ヨモギの葉を煎じて作られるよもぎ茶は、消化を促進し、体内の炎症を和らげる効果があり
ます。また、便秘や胃腸の不調を改善する助けにもなります。
薬草としての利用
よもぎには消化を助ける効果や抗炎症作用があるため、古代から薬草としても使用されて
きました。中国の古典医学である「黄帝内経」や「神農本草経」などの文献にも、よもぎが
記載されています。
古代の医者たちは、よもぎを消化不良や腹痛、皮膚疾患などの治療に用いました。
日本でも平安時代の歴史書『日本文徳(もんとく)天皇実録』(850-858 年)に「薬草として
使った」と記され、近年ではデトックス効果の高さにも注目が集まっています。
灸としての利用
よもぎは古代から灸治療に利用されてきました。古代中国では、よもぎを灸として使用する
方法が記録されており、この方法は後に日本にも伝わりました。これは「もぐさ」と呼ばれ
ます。
よもぎの効能と特有の香りが、灸治療における重要な要素になっています。
当院では、自分で山に入って採取したヨモギでもぐさを作り、灸治療に利用しています!
よもぎ蒸し
よもぎ蒸しは、ヨモギを煎じた蒸気を下半身を中心に体全体に浴び吸収させる療法です。
1300 年前の中国で、世界三大美女の楊貴妃が使用したことで知られ、その後 600 年から 700
年ほど前に韓国に伝わり、民間療法として広まりました。産後ケアとして愛用されています。
よもぎ蒸しによって全身を温めることで、生理痛の緩和や生理不順の改善、肌のトラブルの
改善などにも役立ちます。
このように、よもぎは昔から現在まで、私たちの体を健康で美しくするために様々な形で利
用されてきました。
平安時代やもっと前の時代から使い続けられてきたというのはすごいですね!
杉沢はりきゅう院健康美人ではこれからも地元の山で取れたよもぎを最大限に活用していきますよ!!!