こんな不調、ひとりで抱えていませんか?
「最近、暑くもないのに汗が止まらない…」
「夜中に何度も目が覚めて、朝がつらい」
「なんだかイライラして、家族に当たってしまう…」
「カラダはだるいのに、病院では“異常なし”と言われた」
40代後半〜50代に差しかかる頃、これまでとは何かが違う「不調」に戸惑う女性が増えてきます。
それは単なる疲れでも、加齢のせいでもありません。女性のからだにとって大きな節目「更年期」が静かに始まっているサインかもしれません。
更年期=心と体のバランスが変化する時期
更年期は、閉経を挟んだ前後10年ほどの時期を指します。
女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により、自律神経や感情のコントロールに変化が起き、身体・心・社会的なバランスが崩れやすくなる時期です。
ただ、表に出てくる症状は人によってまったく異なっているので、身のまわりでも汗が急に滝のように出てくる、ひどい頭痛めまいが毎日のように起きた、ホットフラッシュがひどかったなど様々な症状を聞くかと思います。
こんな症状、思い当たりませんか?
• ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ
• 異常な汗、動悸、息切れ
• 頭痛、めまい、耳鳴り
• 疲れやすい、やる気が出ない
• 不安感、イライラ、落ち込み
• 不眠、夜中に目が覚める
• 肩こり、関節痛、冷え、むくみ
• 月経の乱れ、経血量の変化
症状の多くは日常生活に支障をきたすにも関わらず、検査では「異常なし」と言われることが多いのが現状です。
専門の先生からそう言われると自分でも「これくらい我慢すべき」「更年期だから仕方ない」と思い込んでしまう人も少なくありません。
しかし、
あきらめる必要はありません。
更年期は“老化”でも“病気”でもなく、新しい自分に変わっていく過程なのです。
からだと心のバランスを整え、うまく乗り越えることができれば、
この時期はむしろ「これからの人生を整えるチャンス」にもなります。
東洋医学では更年期をどうとらえる?
東洋医学では、更年期を「気・血・水」や「陰陽」のバランスが乱れやすくなる時期と考えます。
特に、女性のからだを支える“腎”のエネルギーが弱くなりやすく、そこから心身にさまざまな影響が波及するとされています。
杉沢はりきゅう院では、こうした東洋医学の視点から、お一人おひとりの体質や感情の状態を丁寧に見つめ、“無理なく自然な方法”で心とからだを整えるお手伝いをしています。
更年期のスタンダードな症状とは?
更年期は、医学的には「閉経をはさんだ前後10年間」を指します。
日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後。つまり40代半ば〜50代半ばの時期は、ほとんどすべての女性が“更年期”を迎えているということになります。
ではこの時期、からだや心にどのような変化が起きるのでしょうか?
まずは西洋医学の視点から、更年期のメカニズムを見ていきましょう。
ホルモンバランスの変化が引き起こす“ゆらぎ”
更年期に起こるさまざまな症状の主な原因は、エストロゲン(女性ホルモン)の急激な減少です。
エストロゲンは、女性の心とからだを守る重要なホルモン。
自律神経の安定、骨の健康、肌や粘膜の潤い、血管のしなやかさ、精神の落ち着きなど、さまざまな働きを担っています。
このホルモンが急に減少することで、体は“バランスを失った状態”になり、さまざまな不調が現れます。
更年期の症状が人によってバラバラ?
更年期の症状がやっかいなのは、「これが更年期の典型パターン」という症状が人によって異なることです。
症状が数個だけ出る方もいれば、10個以上の不調を同時に抱える方もいます。
複数の症状があると、普段の生活過ごすことがどれだけ大変でしょうか。想像しただけでも具合が悪くなりそうです。
よくある身体の症状として
| 症状 | 説明 |
| ホットフラッシュ | 急に顔がほてる、汗が噴き出す、服が濡れるほどの発汗 |
| 動悸・息切れ | 急に心拍数が上がったり、不安になる |
| めまい・ふらつき | 立ち上がり時や天候変化に影響を受けることも |
| 手足の冷え・しびれ | 血流や自律神経のバランスが影響 |
| 肩こり・関節痛 | 筋肉や関節の柔軟性が落ちることによる痛み |
| 頭痛・耳鳴り | ストレスや血流不足による頭部症状 |
| 月経異常 | 出血量や周期の乱れ、閉経の前触れ |
メンタル、心の症状も更年期障害の時期に現れやすいので見てみましょう。
この時期でなくても起こりやすいですが、更年期の時期はさらに深刻です。
| 症状 | 説明 |
| イライラ・怒りっぽさ | 家族に当たってしまうなど自己嫌悪の原因に |
| 気分の落ち込み | 抑うつ症状、不安感、涙もろさなど |
| 不眠・中途覚醒 | 「眠れない」が生活の質を大きく下げる |
| 集中力の低下・物忘れ | 頭がぼんやり、やる気が出ないなど |
「検査では異常なし」が、つらさを深めることも…
更年期のつらさは、血液検査やレントゲンではわからないことがほとんどです。
そのため、「どこに行っても原因がわからない」「更年期だから仕方ないと片づけられた」という声もよく聞きます。
しかし、つらいのは本人。
症状はたしかに存在しているのです。
更年期障害の一般的治療法
医療機関で診断がつくレベルの症状で、日常生活に支障をきたしている状態で、ホルモン補充療法(HRT)や薬物療法が検討されます。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期治療の中核的な存在です。
目的
減少したエストロゲン(女性ホルモン)を外から補い、体内のホルモンバランスを整えることで症状を改善します。
使用する薬
エストロゲン製剤(経口・経皮:パッチやジェルなど)
プロゲステロン製剤(子宮がある人に必須)
エストロゲン+プロゲステロンの合剤 などがあげられます。
主な効果
* ホットフラッシュ、寝汗の緩和
* 気分の安定、不眠の改善
* 骨密度の維持、骨粗鬆症予防
* 膣の乾燥や性交痛の改善(局所用エストロゲンで対応)
使い方
・ パッチ(貼付)やジェルは、血中濃度が安定しやすく、肝臓への負担も少ないため比較的多く採用されます。
・ プロゲステロンは子宮体がん予防のために必ず併用します。(子宮摘出済みなら不要)
注意点・リスク
・血栓症(静脈血栓塞栓症)のリスクがやや上昇
・乳がんのリスクも微増とされている(長期使用の場合)
・高血圧、肝疾患、血栓症の既往歴などがある方は注意が必要
禁忌
* 乳がん・子宮がんの既往歴
* 血栓症の既往
* 未治療の高血圧や肝機能障害など
漢方薬(保険適用あり)
特徴
・比較的副作用が少なく、体質に合わせて処方される
・自律神経症状や精神的な不安感など、多くの症状に対応
よく使われる処方
加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラ、不安、不眠、冷え、疲れ
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 冷え、むくみ、めまい、貧血傾向
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせ、肩こり、月経異常、血行不良
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)不眠、緊張、動悸、パニック傾向
向精神薬・睡眠導入剤
対象
精神的な落ち込みや不安、不眠が強い場合(必要に応じて)
使用薬
* 抗不安薬(デパス、ソラナックスなど)
* 睡眠薬(マイスリー、ロゼレムなど)
* 抗うつ薬(SSRI、SNRI)※ホットフラッシュにも有効な場合あり(例:パロキセチン)
骨粗鬆症・泌尿生殖器症状への治療
骨粗鬆症:ビスホスホネート系薬、カルシトニン製剤、ビタミンDなど
膣の乾燥や尿もれなど:局所用エストロゲン製剤(膣錠やクリーム)
更年期は移行期間
日常生活はなんとか送れているけれど、「つらい」「しんどい」と感じる状態。
多くの方がこの段階で悩みながら、我慢したり、自力でなんとかしようとしています。
杉沢はりきゅう院では、この“つらいけど病名がつかない段階”にこそ東洋医学が力を発揮すると考えています。
「更年期=終わり」ではなく「新しいからだのバランスへの切り替え期間」
更年期は、からだにとって“ある意味自然な変化”です。
でも、だからこそ、無理せず自然なかたちでカラダを整える方法が求められます。
そこで活きてくるのが、次章でご紹介する東洋医学の視点。
東洋医学では、あなたのカラダと心の状態を「気・血・水・精」「五臓六腑」「陰陽」などのバランスからやさしく見つめていきます。
あなたの“つらさ”に、理由があります。
そして、その理由を読み取り、整えていく方法もちゃんとあるのです。
東洋医学で見る「更年期」の捉え方と5つの体質タイプ
ここまで読み進めてくださり、ありがとうございます。
お待たせしました。東洋医学からみた更年期の症状と体質です。
一般的な西洋医学との違いをわかりやすくしつつ、5つの代表的な体質を紹介しています。
東洋医学で見る更年期の不調と5つの体質タイプ
更年期を迎えた女性の多くが感じる「原因のわからないつらさ」。
病院では「ホルモンのバランスが乱れている」「年齢的なもの」と言われても、
「じゃあ、どうすればいいの?」と戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
実はその“もやもやした不調”こそ、東洋医学の得意分野なのです。
東洋医学では、「気・血・水・精」「陰陽」「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」のバランスの乱れを見ていくことで、
不調の“本当の原因”を丁寧に見つけ出し、その人に合った整え方をしていきます。
更年期は「陰陽」と「腎」がテーマ
東洋医学では、更年期とは
「女性の“腎”のエネルギー(=腎精)がゆるやかに減り、“陰陽”のバランスが崩れてくることで起きる変化」と考えます。
“腎”は東洋医学で言う「生命エネルギーの根幹」。
生殖機能・老化・成長・ホルモンバランスなどを司り、年齢とともに自然に弱くなっていくものとされています。
腎が弱ると、それを支えていた「陰」と「陽」のバランスも崩れ、からだのほてり・冷え・不安感・関節の痛みなど、多様な症状が現れます。
あなたはどのタイプですか?
それでは、実際に更年期の不調でよく見られる5つのタイプをご紹介します。
ご自身の傾向に近いものがないか、ぜひ照らし合わせてみてください。
肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ
肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプの特徴としては、ストレス・イライラ・気分の波・胸のつまり感が強い方がこのタイプです。
主な症状
・イライラしやすい
・怒りっぽくなる
・胸がつかえる感じ、ため息が多い
・生理の乱れ、PMSが長引く
・お腹の張り、便秘や下痢を繰り返す
傾向
・真面目で責任感が強く、がんばり屋さん
・家族のこと・仕事・介護などでストレスを溜めやすい
アプローチ
・気の巡りを良くするツボ(太衝、膻中など)
・頭皮鍼で精神の高ぶりを鎮める
・胸部〜肝経の流れをゆるめるマッサージ
肝鬱気滞(かんうつきたい)についてもっと詳しく知りたい方は、こちらもご参加ください。
腎陰虚(じんいんきょ)タイプ
腎陰虚(じんいんきょ)タイプの特徴としては、ほてり・のぼせ・不眠・乾燥・足腰のだるさがあげられる方はこのタイプです。
主な症状
・ホットフラッシュ(特に夕方〜夜に強く出る)
・手足が火照る、寝汗をかく
・夜中に目が覚めやすい(特に3時前後)
・喉の渇き、ドライスキン
・足腰がだるくて重い/腰痛
傾向
・慢性的な疲れが抜けない
・40代後半から急に体力が落ちたと感じている
アプローチ
・腎経・膀胱経への鍼灸(太渓、照海、腎兪など)
・お灸で深部の冷えと陰虚の火照りを整える
・睡眠・呼吸・飲食のバランスを見直す指導
心火亢進(しんかこうしん)タイプ
心火亢進(しんかこうしん)タイプの特徴としては、不安・動悸・焦燥感・寝つきの悪さなどがあげられます。
主な症状
・急な動悸、胸がドキドキする
・焦りやすく、考えすぎる
・寝つきが悪い、夢をたくさん見る
・顔が赤くなりやすい、口内炎ができやすい
傾向
・頭が冴えてしまい、休むのが苦手
・他人の気持ちに敏感で繊細な性格
アプローチ
・頭皮鍼や神門・内関などで「心を静める」
・足元へのお灸で“気を下げる”
・呼吸を整えるセルフケア指導も有効
脾気虚(ひききょ)タイプ
脾気虚(ひききょ)タイプの特徴としては、疲れやすい・胃腸が弱い・むくみやすい・やる気が出ないといった症状があげられます。
主な症状
・食欲が不安定、少し食べただけで胃もたれ
・下痢しやすい/便がやわらかい
・体が重い・やる気が出ない
・朝がつらい、むくみやすい
・軽い貧血、肌の乾燥
傾向
・元々胃腸が弱い、季節や天気に影響されやすい
・慢性的な冷えや倦怠感がある
アプローチ
・脾胃を助けるツボ(足三里、三陰交、中脘など)
・食養生・生活リズムの改善アドバイス
・ソフトな手技でのマッサージ+温灸
肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ(複合型)
ひとつではなく今までに上げたタイプの症状が混じっているケースが肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ(複合型)です。複合型体質ともいっていままでのみたタイプが何種類か当てはまって、どっちなの?と思われた方はこのタイプかもしれません。
主な症状
・不眠とホットフラッシュの両方がある
・不安感、集中力低下、めまい
・体力低下と感情の不安定さが混在
・疲れやすいのに焦りがある
傾向
・多忙な日々を長く続けてきた方に多い
・本人も気づかないうちにエネルギーを使い果たしている状態
アプローチ
・肝と腎、両方の経絡をサポートする鍼灸(太谿、肝兪、陰陵泉など)
・陰陽のバランスをとる整体やマッサージ
・「がんばらないセルフケア」の提案が重要
あなたの“本質的な不調”を見極める
ここまで5つのタイプをご紹介しましたが、実際には「完全に1つだけに当てはまる人」は少なく、多くの方はいくつかのタイプを併せ持っています。
そのため、杉沢はりきゅう院では、
問診(過去の病歴、生活環境、感情傾向など)
舌診・脈診(いまのからだの中の状態を東洋医学的に読み解く)を用います。
症状だけで判断せず、実際の患者様のからだを専門的に診察し、全体を総合的に判断しています。
杉沢はりきゅう院の施術
更年期の不調に悩む方の多くが口にされる言葉があります。
「病院では異常なしと言われたけど、つらさは消えない」
「どこに行っても“気のせい”と言われてきた」
「誰にも理解されない感じがして、孤独でした」
そうした“見えない不調”と日々向き合っている方こそ、東洋医学的な視点で丁寧に見つめることが大切だと、私たちは考えています。
からだ全体を見る、ということ
杉沢はりきゅう院では、単に「症状のある場所」だけを診るのではなく、からだ全体のバランス・感情の傾向・生活リズム・内臓の働き・自然との関係まで、東洋医学の知識と経験をもとにトータルで見つめます。
なぜ、今この症状が出ているのか
どうすれば、あなたらしく過ごせるようになるのか
これらを一緒に考えながら、鍼灸・お灸・マッサージ・生活改善を組み合わせて、「あなたの中の回復力」を引き出すサポートをしていきます。
問診・脈診・舌診から“からだの声”を聴く
杉沢はりきゅう院の特徴は、初回の丁寧なカウンセリングと診断です。
→ 問診では、体だけでなく、日々の暮らしや気持ちの状態、家族構成、仕事なども含めて伺います。
→ 脈診では、心身のエネルギーの流れや乱れをチェックします。
→ 舌診では、身体の内側の冷え・熱・潤い・不足などを観察します。
こうして得られた情報をもとに、その日の体調に合わせた施術内容を組み立てていきます。
いまのカラダに効かせる
施術では、鍼灸だけでなく、頭皮鍼・温灸・オイルマッサージなども組み合わせ、“からだに触れて初めてわかる反応”を大切にしています。
「ここを触ると安心する」
「このツボを使うと呼吸が深くなる」
「この手技を入れたら、ふっと緩んだ」
そういった小さな変化を見逃さず、その方の“いまのカラダ”に必要な刺激だけを選び抜いて提供することを心がけています。
施術の流れ
杉沢はりきゅう院では、来院される方ひとりひとりの「今の体の状態」を丁寧に読み取り、東洋医学の理論に基づいたオーダーメイドの施術を行っています。
「更年期の不調」は、一見よく似ていても、その原因や出方は人によってまったく違います。
例えば同じ“ホットフラッシュ”でも、原因が「陰虚」なのか「気滞」なのかで施術内容は変わります。
ここでは、初回カウンセリングから施術の流れ、どんな治療を受けられるのかを具体的にご紹介します。
【STEP1】初回カウンセリング(問診・脈診・舌診)
カウンセリング(問診)
・いつからどんな不調があるのか
・一日の過ごし方、睡眠、食事、感情の波、生活背景
・家族構成、ストレスの有無、これまでの病歴や治療歴
一方的に聞くのではなく、対話を通して「ご本人さえ気づいていなかった感覚」も確認にしていきます。
「誰にも話せなかったことが話せた」と涙を流す方もいらっしゃいます。
舌診(舌の色や苔を観察)/ 脈診(両手の脈の状態を診る)
・舌の色・形・苔の付き方から、体内の熱や冷え・潤いの状態を把握
・脈の強さ・速さ・リズムから、気血の巡りや臓腑の状態を探る
これらの情報をもとに、東洋医学的な体質(五行タイプ)や現在の不調の根っこを読み解いていきます。
【STEP2】施術内容の組み立て
お一人おひとりに合わせた施術プランを考えます。
体質(例:腎虚・肝鬱・心火亢進など)、不調の種類(例:ホットフラッシュ・不眠・イライラ・動悸)、生活のリズム、ストレスの影響、気の巡り などを考慮し、最適な施術を決めます。
【STEP3】鍼・灸・マッサージの施術
鍼(はり)
・細く柔らかい使い捨ての鍼を使用
・頭皮鍼や耳ツボ、手足・背中などに“今のあなたの状態に合った経絡”を選んで刺鍼
・深く刺すのではなく、気の流れを整えるやさしい刺激が中心
「刺された感覚がほとんどなかった」「スーッと血が巡る感じがした」とよく言われます。
お灸
・良質なもぐさを使い、冷えや弱った内臓の働きを温めてサポートします。
・台座灸など体調に合わせてツボを選択し、リラックス効果も高いです。
・特に婦人科系の不調には、お灸の温かさがやさしく心身に沁みわたります。
マッサージ・整体
・頭皮の緊張をゆるめるドライヘッドスパ的な手技を行います。
・背中・腰・お腹の深部を緩めるほぐしと経絡の氣の流れを通すマッサージを行います。
・呼吸に合わせて軽い整体で身体の軸を整える施術です。
身体が整うと、自然と気持ちも穏やかになり、「さっきまでの焦りが消えた」と感じる方も。
【STEP4】アフターカウンセリング・セルフケアアドバイス
施術後は、からだの変化や反応を一緒に振り返ります。
必要であれば、次回の施術方針やペース、セルフケアのポイントなどをお伝えします。
いままで良く聞かれた質問として、たとえば…
「夜中に起きる方は、このツボを押しながら深呼吸」
「頭がのぼせる感じがしたら、お風呂で足首にお湯をあててみてください」
「白湯を1日1〜2杯、こまめに飲んでみましょう」など
難しいことは一切なく、生活にすっと取り入れられる養生法をお伝えしています。
施術の頻度と期間について
目安として、ツラい症状が強い方は、最初の1〜2ヶ月は週1回ペースがおすすめです。
ずっとそのペースというわけではなく、その後、体質改善や安定を目指して月2回〜月1回に調整し、体調も改善し、施術の感覚は空いてきます。
症状が改善しても、季節の変わり目やメンタルの波に備えて通う方も多くいらっしゃいますので、急に酷くなったなどといった場合も施術を早めに行うことで早く健康な状態へ促すことができます。
お客様の声
「夜中に目が覚めなくなりました」
「ほてりとイライラが減って、家族に優しくできるようになった」
「頭の中のザワザワが静かになったような感覚です」
こうした変化が出るまでのスピードには個人差がありますが、
“確実に、自分の身体が整ってきている”という実感を持っていただけるような確かで丁寧な施術を大切にしています。
実際の変化・事例 ~「つらさは、変えられる」~
杉沢はりきゅう院には、日々多くの女性が「誰にも理解されなかった不調」を抱えて来院されます。
「年齢のせい」「更年期だから仕方ない」と言われてきた方たちが、
ご自身の身体の声に気づき、少しずつ楽になっていくその変化は、そばで寄り添っていて一生懸命やってよかったなと、何度見ても感動的です。
ここでは、実際にあった3つの事例をご紹介したいと思います。※個人が特定されないよう仮名・一部表現を調整しています。
症例 毎日が憂うつだったホットフラッシュ(50代前半・女性)
「突然カーッと熱くなって、顔や首から汗が噴き出す。冬でも下着がびしょびしょで…人と会うのが怖くなりました」
ご来院されたのは、会社勤めをされている50代前半の女性。ホットフラッシュに加えて、夜の寝汗や動悸、頭のボーッとした感覚も強く、「一日中つらい」とおっしゃっていました。
東洋医学的には「腎陰虚」と「心火亢進」の複合タイプと判断。
頭皮鍼で火照りを下げ、足元にお灸を用いて気を落ち着かせる施術を中心にスタート。
初回後に「寝つきが良くなったかも」と小さな変化があり、週1回ペースで施術を継続。
3回目の来院時、「汗の量が減って、外出が怖くなくなりました」と笑顔に。
5回目には動悸がほとんど気にならなくなり、「朝、起きた瞬間の“終わってる感”がなくなりました」と言ってくださいました。
症例「怒りっぽくて自己嫌悪」だった私が変わった(40代後半・女性)
子育てとパートを両立している40代の女性。
「家族にイライラして当たってしまう。あとで自己嫌悪になる。でも止められない」と相談に来られました。
生理が不規則になり始め、不眠・イライラ・不安感・動悸・肩こり…などなど、
と症状は多岐にわたっていました。
肝鬱気滞(かんうつきたい)+心火の高ぶりと判断し、感情の滞りをゆるめる施術を中心に行うことにしました。
胸周りや腹部の緊張を取るマッサージ、太衝や神門への鍼、頭皮をゆるめる手技を組み合わせて実施。
3回目に「そういえば、最近怒る前に深呼吸してます」とご本人が気づき、
6回目には「気分が安定してきて、家族との関係も楽になってきた」とのこと。
お会計時に立ち話で「自分を責めなくなった」と言われたとき、笑顔も肌艶も初回の頃よりもはるかに明るくなられたようで嬉しかったことを覚えています。
症例 検査で異常なし。でもつらい不眠と疲れ(48歳・看護師)
夜勤明けの不調がつらく、病院で検査をしても異常なし。
「寝つきが悪く、すぐ目が覚めてしまう」「朝起きた時から疲れている」
そんな状態で当院に来られた、48歳の看護師さん。お仕事柄、生活リズムもなかなか規則的にできず、若い頃は良かったが最近は年齢のせいか疲労感が強いということでした。
脈診・舌診の結果から、腎虚+脾気虚タイプと判断。
まずは“深く休める体”を目指して、足三里や太渓への鍼、お腹周りの温灸を中心に施術。
「お灸のあと、深く眠れた」「体の奥が温まる感じがした」と回復の手応えが見えはじめ、
だいたい2週間に1回のペースでケアを継続。
生活のリズムにも気を配り、白湯を飲む・入浴時間を調整するなど小さな養生を積み重ねていきました。
2ヶ月後には「寝起きが楽になって、仕事中も笑えるようになった」とご本人も驚いておられました。眼にも覇気が宿り生き生きとされていました。
からだは、ちゃんと応えてくれる
これらの事例に共通しているのは、
病院では説明しきれなかった不調
「これくらい我慢すべき」と思い込んでいた毎日
体と心がバラバラになっていた感覚
そこに対して、東洋医学で丁寧に体質と状態を見つめ直し、「本来の自分」に戻っていくことで、症状だけでなく生き方まで変わっていった、ということです。
あなたも、変われます
更年期のつらさは、決して「我慢すべきもの」ではありません。
ちゃんと見てもらえて、わかってもらえて、正しく整えていけば、更年期のつらさは、変わります。あなた自身の潜在的な力を信じましょう。
いま、辛さを感じているあなたへ
「このままではいけない」と思った時が、変わるチャンスです。
ここまで読み進めてくださったあなたは、
おそらく今、何らかの不調や違和感を感じているのではないでしょうか?
・突然汗が噴き出して、恥ずかしい思いをした
・夜中に目が覚めて、また眠れるか不安になる
・なぜか毎日イライラして、家族にあたってしまう
・このまま年をとっていくのが、なんだか怖い
そんな思いを抱えながら、
「でも病院に行くほどでもないし…」「更年期ってみんなこうなんでしょ?」と、見て見ぬふりをしてきたかもしれません。
「仕方ない」ではなく、「変えられる」
更年期のつらさは、我慢するものでも、恥ずかしいものでもありません。
からだが出している“本音のサイン”です。
東洋医学の視点で見ると、今のあなたの不調には、きちんと理由があります。
それを丁寧に読み解き、必要な場所にそっと手を差し伸べることで、「生きやすい体」「ラクに過ごせる心」に変えていくことは、誰にでもできることです。
杉沢はりきゅう院は、あなたの“これから”を支える場所
私たちは、「病名がつかない不調」と向き合ってきた多くの女性を見てきました。
そして、どんなに複雑な症状にも、必ず回復の糸口があると確信しています。
ご予約・ご相談について
はじめての方へ
「いきなり施術はちょっと不安…」という方には、LINEでの事前のご相談や、無料カウンセリングのみのご予約も可能です。
ホームページまたはお電話・LINEにて、ご希望の日時をお知らせください。
施術の頻度は?
→ 最初は週1回〜10日に1回のペースで
→ 症状が安定してきたら、月2回、月1回などに調整可能
→ 自分のペースで通えるよう、一緒に相談して決めましょう!
よくあるご質問
Q. 更年期が終われば、何もしなくても元に戻りますか?
→ 多くの方が「何もしなければ、つらさが長引く」と実感されています。
不調のピークは数年続くこともあるため、体質に合わせたケアがとても有効です。
Q. 鍼やお灸は初めてでも大丈夫ですか?
→ はい。痛みの少ない鍼・やさしいお灸を使います。苦手な施術は避けて行えますのでご安心ください。
「私も、もしかしたら変われるかも」
そう思えたなら、それが大きな一歩です。
年齢を重ねることは、衰えることではありません。
からだと心の使い方を変えるチャンスなのです。
どうかその一歩を、杉沢はりきゅう院にお手伝いさせてください。
あなたのカラダが、あなたらしく輝けるように
心を込めて、施術させていただきます。

