お部屋のインテリアや色を選ぶ際に、風水を気にする、という方は多くいらっしゃいます。
風水(フウスイ)とは、古くから中国で取り入れられてきた開運法です。
住居や間取りなどを変えることで、良い「気」を引き込み、運を変えようというのが風水の考え方です。
この風水と鍼灸には、関連した考え方が根本的にあるのはご存知ですか?
東洋医学における「気」とツボ(経穴)
まず、東洋医学では、人の体を構成する基本的な要素は、
・気 (エネルギー)
・血 (血液)
・水 (カラダの中を流れる血以外の液体)
と考えられています。
「気」は生きるために必要なエネルギーのことですが、
中国医学においては、身体には「経脈(けいみゃく)」と呼ばれる「気」の流れるルートがあり、そのルートには「経穴(けいけつ」という重要な「点」が数多く存在します。
「経穴」は、鍼灸や指圧では「ツボ」と呼ばれ、症状をやわらげる重要な点です。
ちなみに、古武術や中国武術では、「急所」や「秘孔(ひこう」と呼ばれ、攻撃の重要な点です。
「経穴」は身体を健康にするツボでもあり、身体の機能にダメージを与える急所でもあるのです。
風水は大地の鍼灸
身体に経脈があるように、大地にも「気」の流れるルートがあり、「龍脈(りゅうみゃく)」と呼ばれます。
そして、「龍脈」にも身体の「経穴」に当たる「龍穴(りゅうけつ)」があります。
これを活用するのが風水というわけです。
身体の場合は、鍼灸や指圧でツボと言われる「経穴」を刺激します。
風水の場合は「龍穴」を押さえて気の流れを良くします。
つまり、身体においても、環境においても、「気」の流れを良くすることが健康や運を取り込むために重要です。
それを手助けするのが鍼灸であったり、風水でもあるのです。
鍼灸は身体を、風水は住環境を
陰陽や五行といった東洋の考えは、生活や考え方、身につけるもの、1日1日で行くべき方向や、やってはいけないことまで幅広く教えてくれるものです。鍼灸で応用されている東洋の知恵はそのごく一部のことでしかありません。
単純に運気が上がる、ということはとても良いことですので、運気の上がる風水はぜひ活用していただき、身体の運気を正常に戻す鍼灸施術も定期的に行われることをお勧めします!