杉沢はりきゅう院ブログ

クリーム、美容液の違いは?

乳液とクリームの違いは?

乳液とクリームが同じ目的で使用されます。
それは、お肌の水分が飛ばないように蓋をするということ!
同じ目的なので、配合されているうるおい成分の種類も同じです。
では違いは?
それは、配合成分のバランスが、乳液とクリームでは違う、ということなんです。
乳液とクリームに配合されているうるおい成分は、エモリエント成分(油溶性のうるおい成分)をはじめ、大きく分けると3つあります。
①エモリエント成分 (油溶性のうるおい成分)
②保湿成分 (水溶性のうるおい成分)
③水分
皮膚が本来持っているうるおい成分が、季節や生活環境、年齢などにより変化、減少するため、それを化粧品で補うことでバリア機能をサポートすることを目的としています。
乳液とクリームでは以下のように各成分の配合割合が異なっています。
「保湿成分の配合量」はクリームより乳液の方が多い 乳液>クリーム

「エモリエント成分の配合量」は乳液よりクリームの方が多い 乳液<クリーム
つまり、使用する方の肌質、肌の状況によって変える必要があるということです。

油分が多い方が良いのか、水分が多い方が良いのか。こればかりは試してみないとどちらが良いのかわかりません。

中に含まれる美容成分によっても肌へのアプローチが変わってきますね。

美容液と美容オイル

同じようなことが美容オイルと美容液にも当てはまります。

皮脂がほぼ出ない人は美容オイル(油分が欲しい方)

それ以外の人は美容液

美容オイルと美容液は洗顔後のごわついた肌をやわらかくして、後に使う化粧水などのなじみをよくするブースターとなります。美容オイルと美容液どちらにもその効果はありますが、より保湿に効果的なのは美容液です。

美容液に含まれる美容成分には水分を抱え込む効果がありますが、オイルの保湿効果は意外と低めです。

ただし、皮脂が出にくい肌質の場合はオイルを入れたほうが調子がいいと感じることもあるので、肌質に合わせて選ぶことが大切です。最近は美容液とオイルが2層になったタイプもあります。

美容液ってなに?

美容液とは、美容に効果的な成分が凝縮して配合されている基礎化粧品のことです。化粧水や乳液、クリームという基本のスキンケアにプラスして使うことで、肌に必要な成分をピンポイントで補うことができます。
基礎化粧品のうち、日々のスキンケアで使う化粧水、乳液、クリームは、肌に適度な水分と油分を与え、バリア機能を整えるためのもの。

美容液は、これらの基本的なスキンケアだけでは不十分に感じる場合や、個別にケアしたい肌の悩みがある場合、肌トラブルを予防したい場合などに取り入れる基礎化粧品です。

美容液は、製品によって「エッセンス」「セラム」「ブースター」などの名称で呼ばれたりします。

エッセンス

スキンケアにおけるエッセンスのイメージとしては、化粧水と美容液の中間に位置づけられるアイテムです。

化粧水に近いサラッとしたテクスチャーでありながら、一般的な化粧水よりも多くの美容成分が配合され、特定の肌の悩みに働きかけることができます。普段のスキンケアだけでは効果がもの足りないときに、プラスアルファのケアとして用いられます。

セラム

セラムは、エッセンスよりもさらに美容成分の濃度が高い美容液を指します。

気になる肌の悩みに特化したアイテムを選ぶことで、より集中的なケアが期待できます。テクスチャーは、エッセンスに比べてややとろみがあります。

ブースター

ブースターは「導入液」や「導入美容液」とも呼ばれ、洗顔後、化粧水の前に使います。肌の角質をやわらげ、その後に使用する化粧水や美容液の成分が浸透しやすい状態へと導きます。スキンケアの効果を高めたいときや、乾燥が気になるときなどにおすすめのアイテムです。

美容液は肌に悩みがあるときに使う

美容液は、化粧水や乳液などのような基本のケアアイテムではありません。

肌の悩み改善や予防など、個別のニーズに合わせて取り入れるケアアイテムです。
例えば、シミ、シワ、たるみ、毛穴、目元専用、エイジングケアなど、さまざまな目的に沿った美容液があるように、これらの肌の悩みを改善したい、または予防したいと思ったときが、美容液を使用するタイミングということになります。

基礎化粧品のひとつとして、必要であれば基本のケアアイテムに加えて毎日のスキンケアに使用しましょう。

洗顔→美容液→化粧水→乳液orクリーム

ワセリンが最強?

ワセリンが最強、敏感肌の人がこれだけ使って肌がきれいとか聞いたけど、どうなんだしょうか?

ワセリンの原料は原油です。原油を高純度に生成してつくられた、皮膚を保護する保湿剤がワセリン。

ワセリンは乾燥肌にはもちろん、皮膚炎やアレルギーによって、バリア機能が損なわれた肌に使われることが推奨され、実際に使われている方が多いです。

肌表面のバリア機能が低下していると、肌本来が持っている、うるおいをキープする力が低下してしまいます。ワセリンは、肌表面のNMF(天然保湿因子)の働きをサポートする役割があります。

化粧水や美容液との大きな違いは、角質層まで浸透することなく、肌の表面にとどまってしまうことが上がるられます。

ワセリンとクリームはどう違うのかといえば、ワセリンは保湿剤などが添加されていない「油」そのものなので、肌に栄養を与えたり、肌を潤わせたりという肌への栄養的な効果は期待できないんですね。

そうなると当たり前ですが、肌にメリットのある成分がいろいろ入った、美容オイルとも違うということです。

ワセリンは、肌の保護膜の代わり。肌へ栄養は与えないけども、ホコリなどの刺激から守る役割をしてくれる肌には優しい強力なバリアというイメージが良いでしょう。

原材料や添加物による影響が心配な方は、皮膚科で“プロペト”や“サンホワイト”などを皮膚科などで処方してもらうのも手です。これらのワセリンは、防腐剤などの添加を除いた(または抑えた)タイプ。肌への優しさにこだわったワセリンです。

ワセリンだけで大丈夫!化粧水、乳液いらず、すべてのお手入れが完結するという考えは危険です。肌には保水のプロセスがとても大切なんです。ワセリンで肌表面の保護はできますが、保水の役割は果たせませんよね?

ですから、まずは肌に合う化粧水でたっぷり水分を補給。そのうえで、ワセリンによって水分を閉じ込めることが大事になってきます!

基礎化粧品をベースに

基礎化粧品である化粧品、乳液、クリームでお肌への保湿を与えて蓋をすることを念頭に置いて、肌に合ったアイテムを使用しましょう!

また、美白やシミ、シワなどお悩みに沿って美容液、オイルを活用して年齢を重ねてもきれいな理想の肌を手に入れましょう!

これとは別に日焼け止めは年中必要なアイテムですのでそちらも近々まとめていきたいと思います!